ドラムンベースについては流行とかを意識して聞いていたので、ダブステップについては趣味で書きます。今年はskrillexも収束気味で、次のスターを目指すクオリティ勝負が見られてよかった、という感想でした。
SEVEN LIONS – BELOW US (FEAT. SHAZ SPARKS)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=fni1i8v5TXk[/youtube]
SEVEN LIONS – ISIS
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=UEyoC-YhnTM[/youtube]
anjuna系のトランスやプログレハウスに通じる恍惚感は新鮮でした。ダブステップを全然聞いてないのにこれだけは聞いてる、みたいな同人音楽に関する知り合いのtweetがあり、同時にやたら評判良かった感もありました。同人音楽でダブステップと言えばこのアーティストみたいな、感じになるんではないかと思います。
個人的にはトランス的な音も良かったのですが、今年はダブステップとサイビエントのクロスオーバーにずっとハマっていたため、isisは12年初頭ヘビープレイでした。
去年はダブから通じるサイケ色が混ざったようなモノがあるだろうと思ったら、こんな曲を聞いてとても興奮した、というのもあります。
Ott – Adrift In Hilbert Space
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=V_LuQvTiVfg[/youtube]
Ottによるサイビエント楽曲ですが、個人的にはダブステップの新機軸として迎えても良いんじゃないかと思えるぐらいイカした音楽です。サイビエントとダブステップを合わせると途端に地面が揺らぐ感覚になるというか、吹っ飛んだ感覚になるので2012年の初頭辺りはコレ系ばかり聞いていました。
Borgore – Flex (Dubstep Mix)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=_9h5v5bTRIw[/youtube]
Brostepとしての悪意と偏見が固まったような作品で、個人的に大好きでした。EDM的な音の塊だったBrostepをダブステップではない!!と言い合いをする流れがあって、Borgoreが乗じて「ネタを本気でやったらみんなが勘違いした」と解釈しています。skrillex的な音であったり、USサウンドでhiphopサウンドをドンドン消化してポップミュージックのような仕上がりにしたりとアンダーグラウンドの音楽をメインストリーム的な視点で悪ふざけしたらこんな感じなんだろうなというのが大きな特徴です。が、エグい作品であることには間違いありません。Figure remixも初期ロッテルダムテクノのような「バカが全速力で走る感覚」があって好きでした。
Dubstep.NET Premiere: No Stopping by Dubba Jonny (Forthcoming on Liyan Records)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=HGJBfh3VVs0[/youtube]
この辺りの物悲しい割にはたたみかけるようなシンセの嵐が心地よくて聞いていました。zomboyのような破天荒極まる音も好きですが、どうにもオールドスクールの物悲しくて、行き場のない感情がうごめくような雰囲気というのも好きなので、聞いてしまいます。夜、冷たい夜空の帰宅途中、バスに揺られながら聞いていると考える事を停止できるのでburialと併せて聞いていました。
Killsonik – Bloodlust
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=1sKG_iI6fOQ[/youtube]
Innocence/Neroのような昔のアニメを活用したPVで思わず懐かしい感じで見ていました。wobbleではない、独自の音色で行くkillsonikの音はパンチがあるので、オールドスクールの音源の方がよくあいます。特にtempaの音源に混ぜて聞くととても自然に聞こえます。また映像も最近よくある実写系ではないAMVであろうと、昔のものも雰囲気や出展の選択眼が良ければ今の音でも調和する、という総合的な作品としても好きでした。
Zomboy – Nuclear (Hands Up)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=NGrkz3w2Ii8[/youtube]
2012年で最大のMVPといえばzomboyだと思います。skrillexの曲以上にポップで、激しく、痛快でした。音色もノリも一流でハジけた音というのがzomboy以上のスキルを持つ存在が見当たらなくて今のところは唯一無二の存在だと思います。zomboyを知らないとbrostepのいい所は味わえない、という位美味しい音です。
Dodge & Fuski – Bad (feat. Messinian) (Brown & Gammon Remix)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=rPUfp_3EGr8[/youtube]
Dodge & Fuski – Got 2 Come Together
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=bed8csqaie0[/youtube]
往年のRAVE好きなら好きになる高揚感やリズム感は最高で、にzomboyと同じように好きなアーティストでした。こちらもお祭り感覚で、根底にある陽気な感覚も昼前ぐらいに外出する時なんか非常に気持よく、彼らの旧譜をプレイリストとして作って聴き込んでいました。come again、pythonは個人的なアンセムですね。
SKisM – Experts
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ouyC28ffPjQ[/youtube]
Brostepについては正直NSDさえ追いかけてれば充分、という感じすら有りました。アルバム1枚で何度も聞いていられるというのもポイントが高かった。pvについては、有名アーティストをネタにしているので、分かっている人だけがニヤッとする感じで良かったです。
MSD & Jillian Ann – Quiet Riot (Pegboard Nerds Remix Preview)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=QCrGgXiBz9A[/youtube]
今年登場したスカンジナビア出身のユニットpegboard nerdsもBrostep的に非常に熱い曲が多くリリースされました。まだリミックス作品や出回っている楽曲も少ないのですが、新譜が出たら必ずチェックするアーティストとして注目しています。
Benga – Pour Your Love ft. Marlene
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=D5Fc-SWx0QQ[/youtube]
Benga – I Will Never Change
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=YKFGrg–Cc4[/youtube]
最近のBengaは恐ろしいほどの色気にあふれた音楽をリリースしていて、夏ごろからオールドスクールに戻ろうと思えるようになった一番のきっかけです。Tidal wave/Subfocusと併せて聞くと、倦怠感の有るゆらぎの感じがとてもよく、気持ちいい音楽でした。
Bar9 – What You Gonna Do
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=I8bYoJ7zdhg[/youtube]
Brostepに対してのオールドスクールからの暴力的な解答、みたいな聞き方をしています。xampleのkick startがずっと好きだったのですが、最近になってからはEDMの一切入ってないのに、圧迫感のあるトラックというのはハマると延々と聴き続けたくなる中毒性があり、オールドスクールにひたすら走っていたというのが個人の秋ごろに掛けての動きでした。
秋から冬にかけては音楽とは程遠い生活をしていたので、これぐらいですね。
以上、2012年によく聞いていたダブステップでした。