以下、平成26年度の試験に合格した人が何をしていたのか紹介です。
筆記対策
・第二種電気工事士筆記問題集(黒本合格シリーズ) で実際に自分でテキストに書き込んで勉強する。
仕事の都合で、3月ぐらいから後期の申し込みをしていたので、最初はこのテキストの「物の形と記号と名称を一致して覚える」ということをダラダラと8月ぐらいまでやっていました。本当に1週間に1度、10分見ればかなり勉強した、のレベルでした。本腰で覚える作業に入ったのは8月ぐらい(試験の2か月前)になってからでした。
それからはこのテキストしか使いませんでしたが、問題の内容が自分で解説できるか?というところまで覚えるところまでやれればいいと思います。実技では必須ですが配線の本数をカウントする、というところは正直捨ててました。過去問などは新たに買わず、この本の内容だけはマスターする、というだけで十分でした。
・マンガで”そこそこ”わかる 新・第2種電気工事士 筆記+技能入門
試しに買って通勤時間に読んでいました。ザックリとしたことをなんとなく掴む目的には良いかもしれません。配線の線の引き方は黒本よりも丁寧に解説されているので、そこだけはしっかり読んでいました。ただし法規などは細かいことは書いていないので短時間でパッと通しで何回も読む、というのが良いかもしれません。DVDは見ませんでした。
・ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格2014年版
黒本と比較して、読み込んで行った時に冗長というか解説がそんなに良いものでもない、と感じました。個人的な好き嫌いだと思います。
実技・工具類
・ドライバ
VesselかANEXで十分です。すでに買ってたもので代用しました。プラス・マイナスは両方あった方がいいです。スイッチ類の取り付けはマイナス、レセプタクルはM4ネジで、磁石でくっつかないタイプだったので、プラスがやりやすかったです。
・ウォーターポンププライヤ
モンキーレンチでは代用は難しいです。というのもモンキーレンチは角をなめやすいもので、特に合成樹脂系の柔らかい素材だと一発で破壊します。というか、練習時に慎重にやってても合成樹脂製可とう電線管用コネクタを破壊しました。ボックスが出る問題がある以上、買っておいた方が無難です。あと、使い方は顎側に力がかかるよう回すということを覚えた方が良いです。
・電工ナイフ
買いませんでした。P957で大体のケーブルのシースなどが剥けますが、ゴムブッシングの穴あけにはどうしても必要なため、保険でカッターナイフを持っていきました。
・巻尺
固定できるやつがあればいいと思います。45cm、55cmは特に使います。
・ペンチ
家にあるもので代用できました。仕事でも使うので、keiba製のものを買っています。試験では使いませんでした。
・圧着工具 P-737
予想問題でリングスリーブ「大」を使わないのが確定していたので、これを使いました。
・VVFストリッパー P957
「切る」「剥く」「曲げる」が一つでできるので後述のものよりもこちらが良いと判断し、使いました。ただし、15mmの長さを測るときなどは裏表を逆にしないと使えないのが難点なぐらいで、使いやすさはこちらの方が上でした。
・MCC VA線ストリッパスペシャル VSS-1620
こちらは便利そうでしたが実際に使ってみると「線のどこに刃が当たるのかわかりづらく、覚えるのに面倒」「10cmまで図れるけど、持ち替えたりして見づらい」「右利き専用」「シースや被膜を向いた時に、引きちぎる形になるので全体的に仕上がりが汚い」「地味に重い」という感想を持ったため、P957にしました。
・愛三電機 第2種 技能試験材料セット
http://www.aisan.co.jp/products/exam.html
都内では貴重な「まっとうな品質のものをまっとうな価格で販売している店」ですので、ここで電材類を買いました。13種類の試験すべてをやっても十分に電線が余るようになっているので、レセプタクルや引掛シーリングローゼットの配線練習を十分にやりました。
・第二種電気工事士技能候補問題の解説〈2014年版〉
筆記試験でも使っていましたが、技能の事前の座学としてはこれが非常に便利でした。流れとしては、「配線のつなぎ方」「各線がそれぞれ何cm必要か?」「どのリングスリーブを使えばいいか?」というのを覚えていけば、共通して取り掛かることができます。あとは、何回もやって目標時間として25分以内に出来れば上出来だと思います。数をこなすにはなんとなくやるのではなく、何が出来ないのかを考えながらやった方がよいと思います。
具体的には、「最初の数問は何も考えずに解説通りに進める」「その時に気になったことをノートにメモにする」「次はメモだけを見て、自分でやってみて間違える(5分考えても思いつかなければアウトとする)」「不足しているチェックポイントを足してやってみる」「まだ足りなければじっくりマスターするまでやる」「慣れたら必要なところだけを見てやる」「何も見ないでやる」です。
実技では何を対策するべきか?
正直、レセプタクルやローゼットの配線に最も時間を掛けました。参考書にあるサンプルの写真は正直「見せるための時間を掛けた上出来すぎるもの」というのはあるのですが、それでも同等レベルのものを作れるように練習をしました。あとは、リングスリーブを浮かせつつ固定できるように親指の爪を若干伸ばしたりしました。