今年を振り返って。
2015年は高田馬場ゲーセンミカドの配信を細かくチェックしていて、そこからプレイヤーがゲームに対する愛情を強く表現する、みたいな時間を見る機会に恵まれました。去年までは最近のゲームに対する個人的な印象は幻滅することばかりで、ゲームなんてもうそろそろ時代から消えていくのかなという印象が強くありました。
例えば、具体的にはゲーム自体、複雑になり過ぎて手軽に遊べないからついて行けなくなったこと。
そして、インターネットランキングなどでゲームの競技性が過激になり、ひたすら黙ってプレイして何も得ることもなく、楽しい時間を過ごすことができなくなったゲームセンターに行かなくなるようになったのはすぐでした。
そういう中で「ゲームが上手い人が初めてやる人に対していろいろとコツやアドバイスを提供して、ゲームを楽しむ環境がある」そして「ゲームセンターという社交場を提供する」というサービスを提供しているミカドを知って、その昔ゲームセンターに求めていたものを今、提供していることを知って驚きました。ゲームセンターだけが単独で動くのではなく、プレイヤーがゲームを終わらせたくない、コミュニケーションの場所を消したくない、という思いを直接アピール出来る場所を提供して、そこでいろいろなコミュニティが出来があっているのは、非常にインパクトがありました。
その場を毎日配信という形で提供されているミカドスタッフの皆様、イケダミノロックさん、本当にありがとうございます。
その中で、餓狼伝説スペシャルは今年、一つの復活を遂げたようなストーリーがありました。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=ZGIBJDobrM4[/youtube]
伝説となった秋葉原ゲーセン「Jゲーム」というのがありますが、その中で、今でもミカドで餓狼伝説スペシャル対戦会を企画されているAKIRAさんが、2007年の新宿モアの閉店を乗り越えて、餓狼伝説スペシャルというゲームのコミュニティを作るという姿が出てきました。2014年の動画だったのですが、ここから色々と今に繋がる企画が多く誕生しました。
そして、ミカドの配信でも熱い対戦が多くなり、とうとう世界大会が告知されました。
そして告知動画も今までのミカドで繰り広げられた多くの名勝負数え唄が用意されました。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=ktdpRCsJEyw[/youtube]
大会前日には前哨戦の配信や、餓狼伝説とその当時の状況を振り返りながら、世界大会の登場プレイヤーの紹介の動画も配信されました。ここは新しくプレイをしてきた人や、EVOの招待状を捨てて表明したTMF氏や15年以上前からプレイしてきた人たちが全国から名乗りを上げたことがわかります。対戦会発起人であり、みんなからの期待を背負っているAKIRAさんも動画でも勝てるか分からないというコメントをしています。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=V9sZElwFffg[/youtube]
そして当日、新宿ネイキッドロフトで開催され、私も現地で実際のプレイを見てきました。トーナメント表を見るとAKIRAさんの組み合わせが「地獄のデスロード」と言われるような最初から怒涛の組み合わせになっていました。いわゆる準決勝では牽制が1発当たるだけで絶叫が飛び交うような状況だったのは覚えています。このゲームは一度攻撃が入ると状況をひっくり返す事が可能で、確実に勝てる戦法で進める場面はありません。1試合ごとが、あまりにも壮絶な戦いで涙が出そうな状況でした。
優勝は迷探偵・公明さんで名古屋での餓狼伝説のコミュニティ繁栄に尽力されていた方が最終的にこのタイトルを奪いました。名古屋から参戦された餓狼会の方々が喜びのあまり叫ぶ姿を見て、もらい泣きしてしまいました。今までずっとコミュニティを絶やさないで続けてきた東京に対して2000年以降、ゼロの状態からコミュニティを作り上げたことから、名古屋勢の方はまた違う達成感があるような気がしました。
そこから奇跡のようなイベントの名残はどこへやら、2週間後に伝説のゲーセンJゲームであった「8月の直射日光が注ぐ中、店の外でガロスペ対戦」ことソニックサマーというイカレたイベントが開催されました。こちらに私も参加したのですが全く画面が見えない状態で対戦するという「ゲームって何?」という事を疑問に感じざるを得ない、頭おかしいイベントが開催されました。あまり記憶にないのですが「お前たちは道路では最下層」「社会的弱者」という八丁堀さんの注意をしているのにも関わらず、みんなニコニコしてるし、私も「楽しい」という記憶しかありませんでした。多分、太陽のせいです。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=SjQIXDooGqE[/youtube]
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=LMxbZjez504[/youtube]
そして、かなりの確率で「イベント参加者がクラクションで煽られたり、車に轢かれそうになる」「カナブンがストライカー」という今までに聞いたことがない、珍しいイベントでした。
そのイベントが続いたところから、ファミ通の闘会議TVで配信をされました。見どころについては「ミカド事件簿」を見てから楽しんで頂くとして、マスメディアでも餓狼伝説スペシャルがまだ続いているということが伝わったのは良かったと感じました。
そして、世界大会のリベンジマッチとなる名古屋のアーバンスクエア大須店での東西線も配信されました。
それがしさんのギースによるミカド勢の大量虐殺、そこから取り返す与作キム、「キャラかぶせて良いんですよね?」と発言してから即座に雑魚死した副将のGARO坊さん、AKIRAさんが迷探偵・公明さんにリベンジ成功、という名場面が多くありました。これもまた2015年を代表する名イベントでした。この後も名古屋餓狼会のホームページで新規の方でも楽しめるイベントづくりをされております。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=TJduoBy_eqQ[/youtube]
また、GARO坊さんの名誉のためですがこの配信の後のイベントで優勝や、2015年にミカドにて餓狼伝説スペシャルのCPU攻略の配信にてジョーを使って楽にリョウ・サカザキを倒す、ということを行っております。それなのにミカド流行語大賞で大賞を受賞する愛されぶりでした。
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=c2elaUJJoQM[/youtube]
この他にも餓狼伝説スペシャルの大会やJゲームに関するイベントもありました。ただガロスペという単なる格闘ゲームで終わらせるのではなくて「ゲーム以外のこともゲームとして遊ぶ」という、昔では出来た楽しみが、今でもできたのは本当に幸せでした。そこは昔は良かった、というのではなくて「今でも全然楽しいし、もっと面白そうなことが出来そう」という思いを抱けたのが良かったです。そういう意味で、社交場という場所として営業されているミカドやコミュニティに出会えて良かったと思いました。
また来年も、もっと楽しめそうな1年になると思います。