[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=_9h5v5bTRIw[/youtube]
TwitterのTimelineでUKFからの告知でBorgoreの新曲movieが投稿された、ということで見始めたのですが、内容よりも反応が非常に興味深い事例が先日発生しました。
投稿されてから1時間も立っていない状態でしたが、分かることはすでに100人の評価に対して、低評価が1000近くと大炎上の様子だけ。
(youtubeの再生数はあまり信用ならず、大体1日ごとに更新されるような事がよくあります)
何が起きているのかよく分からなかったのですが、コメントが恐ろしい量で流れて、流し読みするのが限界でした。
叩きの対象が色々と有って、おおよそこのような意見が
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=xLho8rMQpoI[/youtube]
原曲は
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=fvHT-Q5hWEo[/youtube]
歌詞は多重人格により自殺云々、という厨二設定の内容でした。
投稿された1日後には、バッシングされる理由が分からないとのコメントが多く投稿されています。
そこで、個人的に過去のトラックを聞いて考えて見ました。
Borgore – Nympho
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=reHGIYHAR2Q[/youtube]
Borgore – Guided Relaxation Dub
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=W5WxZNIpszs[/youtube]
Borgore – Cry me a river
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=y4540vkS2Gc[/youtube]
確かに、元々はオーソドックスなダブステップな感じにhiphopの要素が強く影響された音楽から、新作に路線変更と変わったのは頷けます。
borgoreはこれらのパーティーや商業的な成功を誇示するような方向性に分類されてもおかしくはありません。
一方でskrillexがロックならばborgoreはhiphopと、同じジャンルの潰し合いを防ぎつつ、シェア拡大を兼ねた市場投入を計画している、と推測すると面白く読めます。
そういう意味ではアメリカのプロデューサーが押し付けようとするダブステップを
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=wyx6JDQCslE[/youtube]
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=lh8f0B9A9-E[/youtube]
とアメリカ市場の開拓者は、今までの系譜をすべて自分たちの都合の良い姿をに変えて、利用しているのかもしれません。
そして元来のダブステップのファンがそのレッテル張りの活動に大きな拒絶反応しているのでは、と推測すると考えさせられるものがあります。
ダブステップをよく聞いていたリスナーからしたら、ある日突然「この音楽こそがダブステップだと」聴いた事も無い人が突然ドヤ顔で言われたら、「あり得ない!」とは感じるでしょう。そして今まで聞いてきた音はオールドスクールだと区分けされ、あまり知らない人が聴いたこともないポッと出のアーティストを褒め称えて「彼こそ本物だ!!」と騒ぎ立てていたら、多分バッシングしても仕方が無いのか、と思います。
Kode9 – Black Sun
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=8Z0VSvu-ro0[/youtube]
このような音が
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=_t2TzJOyops[/youtube]
とは別のジャンルだと言う人がいてもおかしくありません。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=MVgEaDemxjc[/youtube]
これは「ポスト・ダブステップ」と言われていますが個人的にはやはり別物と思います。
むしろ、
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=s4AqCrR_nAU[/youtube]
別物(wonky)と言われているこのような音こそが昔のダブステップから正統進化した姿だと思います。
それがskrillexであり、brostepの姿と見ると筋が見えてくる事があります。
今回、そんな動き方をひとつの動画から垣間見えたような気がします。