換気の歌

「きはしとち」「くまのりれけむ」というのを聞いてすぐに理解できる人は、かな入力ユーザーでも特異なユーザーけど、ついぞそれをあるあるということで盛り上がった現場についぞ立ち会えなかった。悲しい。

「くまのりれけむ」については、ホームポジションからブラインドタッチをする時の合言葉みたいなもので最初にキー入力を要求するような時に使われる言葉だ。「きはしとち」は左手のホームポジションで入力するときに出てくる言葉で、意味は全く無い。

学生の頃は親が使わなくなった富士通OASYS 30-AD401を使って延々と執筆をしていた。電源を入れて5秒以内には文書が作成できるような代物で、PCには出来ないことをワープロならできるというそれなりに最先端ぽいことを満喫していた。今だとiPadとかができるかもしれないがネットに繋がないと何も出来ない機材よりもずっと集中して作業ができる。似たようなことをしたいならキーボードを作った方が良さそうなのだが、ピンとこない。もしもThinkapadの7列時代のキーキャップのレプリカが出たら良いのだけどそういうのはあまり市場では理解を示していないようだ。

CherryMXプロファイルのスイッチだったらリニアは一択になるが、薄型のキーボードだとタクタイルの方がずっと良いというのを学んだ。というのもLogicoolの薄型キーボードを買って気に入らないのが、リニアっぽいフィーリングがむしろ打鍵感としては底打ちしないと気持ち悪いのだ。多分、どこから反応するのか感覚がつかめないからかもしれない。


Fox Stevensonの新曲が発表された。おれによし。
音色のフィーリングがドライかつ、何かのシーンに向けた合わせ方になっていないので具合が良い。10年前よりも更にコード進行が複雑なら良くて、感情のうつろいが雑な扱いにされがちになるところで救われている。世界が屁理屈と自己防衛、自分以外の世界を拒絶する力で回り始めていて、なんとか自分の断片的な知識だけで知らないことを無理矢理知った気持ちになろうとする時点で、気持ちの平静なんかは訪れることが無い。


Stable Sifusionのいやらしい画像をアレコレ見てきたが、2023年末を機に供給が減ったような気がする。有ることはあるのだけど、メインでバズりを目指したようなものがなく特定の目的がハッキリしている印象が強くなった。twitterだと自動生成レベルのものしか見ないので、手軽に性的な表現を利用したい人と、なんでも良いからAIを使いたい人みたいな乖離を感じる。道具にしようと利用する人はおそらく構図やら立体表現や前後関係などが破綻しているから、それほど使い勝手が悪いと思っているかもしれない。なんとなくの構図ばかりが出てくるから、今までで見たこと無い刺激の有るカメラ視点みたいなものがあんまり出てこない。

生成される画像がだいたい似通ってくるため、沢山供給されても目立てない、価値が目減りするというので楽して金稼ぎ的なものは別の所に行ったような気がしてならないので、落ち着いたように見える。


普段使わない靴を履いたため、足裏に水ぶくれが出来てしまった。こういうのは湿潤療法が良いだのとあるが、そういう絆創膏を使ってみたら1時間もしないうちに水でパンパンになっていく。歩く時、傷口の上に豆を踏んでいるような痛みが出てきてしまったので、適度に清潔な絆創膏を交換するという名目で、染み出してくるリンパ液を捨てている。

湿潤療法の絆創膏、マジで高ぇな。
足を動かしただけで痛みも引かないので鎮痛剤を飲んで大人しくすることにした。


Neogeo Mini、対応コントローラーを制限するためにどうやらUSBコントローラー側でベンダIDかプロダクトIDで対応している文字列以外は認めないように制限が掛かっているようだ。なのでPS4隼だったり、XBOX360のアケコンをつないでも認識できない。アダプター類もどうやらエミュレーション的な感じでそこだけ書き換えて使えるようにしている様子。ファームウェアがあればできるかもしれない。

ということを調べてたら数年前にすでに調べ尽くされていた様子。ひょっとしたらバグとかそういう可能性もあるとも示唆している。今年の段階でUSB1.1で動作することを標榜するゲームコントローラーとか見たこと無いがUSBデバイスは中が分からなくなってきつつあるので、面倒くさいというのも理解できる。
https://blog.toyoshima-house.net/2018/08/neogeo-mini.html

Type-C系であり得る「刺す向きを変えると認識する」とかクソ知識をここで披露するタイミングではなさそうだ。

中のimgデータにはゲームデータだけしか無かったので、USBデバイスドライバとかを弄れず。遅延とかを許容できるなら利便性が高いアケアカを買えというアドバイスが多く出てくるのが分かった。確かにそうだ。

このタイミングでMister FPGAというのを初めて知る。Analog pocketとかもそうだったようだ。
おおよそのエミュレーション技術は結果だけ同じにして帳尻を合わせれば良い、という曖昧さを逆に妥協点としていい感じで落とし所を見つけ、仮想化技術までたどり着いたと思う。曖昧さを誤魔化さずしっかりハードウェアでタイミングを合わせて再現させるという考えみたいだ。でもこのアプローチは「再現しきれるわけではない」という限界が明確に分かっている。今のAIみたいな妥協が必要だ。

旧来の産業機みたいな最適化の向こう側に行ってるものは、気温や湿度で機器の機嫌が変わる。そんな不安定性を再現しないと価値が無いだの言い出しかねない世界では再現というのは、落とし所が難しい。

2024.02.25 / Category : 小噺