中川いさみのポグリ読了。
ファンとしては「今までに投げ捨てられてきた読者の情緒を更にひねって、手がつけられなくなる展開」が出てくる。笑いとも違う、不思議な感情で胸いっぱいになる。
今までだと「どうにもならない展開」や「説明がつかない状況」からスタートして景気よく常識を揺さぶってくれるのだが、結局キレイな落ちみたいな所にたどり着くので緊張と緩和でいうと、最期に緩和で笑いがでるような感じなのだ。だが、ポグリは緩和とかじゃなくて緊張で糸が切れた後の展開がほとんどだ。「よく分かんない」けれど、そのまま自己肯定ともつかない、不思議な乱暴さで心を揉みしだかれていく。
あとはたまに往年のネタが出てきたりするので、かなりファンを意識しているんだと思った。フーセンのトラさんとか、部屋の隅でメシ食っては巻き添えを食らうよく分かんない生き物とか。後者はちょくちょく出てくるので読者としても嬉しい。
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なんてことない日曜の朝に痛烈なアレルギー鼻炎が襲いかかってきた。
まずは鼻詰まりは無いのに、大量のサラサラ鼻水が鼻の穴からでてきた。
熱とかも出てきたのでどうやら風邪っぽい。
寝れない間は鼻詰まりのためにずっと、令和の虎と街録chを見漁っていた。
令和の虎は、鉄人としか思えない木曽駒冷水公園の井口社長がとんでもない化け物で見てて痛快だった。あとは公務員のノウハウシェアサービスといういわゆる業務ハックとかは見てて、高澤社長が色々とリアルタイムで脳みそと心をフル回転しながら言葉を絞り出す感じがとっても格好良かった。桑田社長のホスト的な場の空気を明るくする道化とか、岩井社長の愛がしか無い怒号とかも見ていてとても刺激になる。色々なプレゼンでダメ出しをされている人も登場して、理解できる言葉ですべて説明しているのがとても発見が間に合わない。
街録chは特に中野優作氏、リュウジ氏のインタビューが傑作だった。特にリュウジ氏の地続きの動きみたいなものがとても良いなあと思いつつ、色々と後付だったりするだろうけれど、こう活動に対してポジティブな気持ちに変換する考えは舌を巻いた。
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