スケベ99

いやらしい画像などを見ていると、精神が心あらずの旅に出かけることがある。
はたして自分は本当におっぱいが好きなのか?と。

こうなると眼の前の恵体をすっ飛ばし、頭の中の東北新幹線は北を目指して出発する。
おっぱいの大きい女性がすべてなのかというと、ちょっと違う。
多分、バフなのだ。素敵だと思う女性に加わると更に凄い、ということになる。
というのも単体で考えた時にそうでもない、と思ったのだ。

おっぱいの大きい童貞。
おっぱいの大きいスーパーカーや炊飯器。
おっぱいの大きい午前8時。

どれも魅力を感じない。というか言葉で紡いだもののなんだかよくわからない方向へと向かっている。
こうなると頭の中の新幹線はレールを外れ、離陸の準備が揃ってくる。

フェチだとこういう分断をした上でも良いのだろう。
飛行機に足が生えていたとしても小股が切れ上がった足に赤いハイヒールなんか履いてれば、特定の人なら用が足せると思う。
新年の勢いでマフラーの代わりにマネキンの足を挿して富士山を目指しても良い。好きなものと正月を迎えられるのだ。ススまみれの足がストッキングを履いているように見えるから更にオトクだ。
警察に捕まっても、カスみたいな軽トラにマネキンの足を大量に載せた新成人がただ東名インターで職務質問されているだけだ。逮捕されないが同情されるかもしれない。

「次は新函館北斗ー」

そういう意味ではおっぱいではなく、素敵な女性が好きだ。
ドアは開くと目の前に富士七合目の風景が広がっていた。

2023.01.28 / Category : 小噺