春のスイッチ祭り

買ってたスイッチが続々と登場したため、色々と使ってみる。


Tangelines 62g
Linus tech tipsのブラインドテストで最高のリニアスイッチ、と評価されていたけれど、今まで、自分が触れてきたスイッチと比較しても個人的にそこまで良いかなとは思えなかった。

Cherry赤軸を若干軽くしたような感じ、というのが正直な感想だ。おそらく、Cherry茶軸に慣れている人にとっては一番それに近いリニアスイッチなのだと思う。
カサカサ音はそこそこしている。
個人的にはカサカサと音がするんだ、評価が高すぎるなあと思った。値段もちょっとだけプレミア感もあるしで、そんなでもなかった。
でもトータルのエクスペリエンスというか、買ってから届くまでの感覚は良かった。Sendleというフォワーダー?の配達中の飛行機やトラックの絵が可愛らしくて、イライラするところよりも、その絵を見たくて覗いていた。


Everglide 蜜腊黄

日本語だと「蜜蝋」。
現時点ではTaobaoのOfficial shop?でしか見かけられなかったもの。
長いステムという特徴で触った感じは45gぐらいだ。
今回の当たりスイッチ。最も良かった。
現時点では、Kailh Pro box redが普段遣いでは最も軽くてそのままで使いやすいスイッチという位置づけだったが、今回はこれが一番になった。
最も滑らかさと軽さを感じる。
樱花粉と比べてグラつきが少ない。使ってて近いのがKailh Burgundyで、あれの上位互換。
日本でも売れそうな気配がある。


Everglide 樱花粉
KPrepublicでSakura Pinkとして売られているものと同じ?
35gのリニアということで比較されるのはKailh pro box Red。ぐらつきの無さと滑らかさはこっちだけど、入手性でいうと遊舎工房で買えるpro red boxで大体は賄ってしまえる。ちょっと明確に勝てるポイントがないので厳しい。
日本からTaobaoで買うには面倒だから、それを超える魅力を持っていなかった。
ただし、Pro red boxは35gと言っているが、実際は45gのフィーリングなので、あれで重いと感じてしまったら、こちらの方がずっと軽いので、そういう軽いリニアを求めているならこっちが良い。
しかし蜜腊黄のような長足版の35g版出たら、Pro box redは負けると思われるので、それが出てきたら売れるだろうなと思う。


Everglide 竹叶青Pro
現時点ではTaobaoのOfficial shop?でしか見かけられなかったもの。
青笹葉と呼ぶの?
日本語に該当する言葉がない。DropだとBamboo leafと若干解像度の低い単語になっていたので、中国語でも美しい言葉なのだろうと思う。
タクタイル。62gという奴で、タクタイル感は完全にZealios v2。それよりもかなりクリッキー、浅い感印象を受ける。
ケースとプレートの種類によってはかなり攻撃力の高いものになる。


Everglide 水王V3-37克
現時点ではTaobaoのOfficial shop?でしか見かけられなかったもの。
問題作。色々と話題が尽きない。
まず全透明のパーツというのは、なかったけれどもファッションとしたら色も欲しい場合もあるので、ノーコメント。
びっくりしたのが、完全にステムのグラつきがない。少ないですね、とか言う次元ではない。全くない。

そして大問題が「Lubeを塗りすぎ」。完全に摩擦の原因になっている。
35g系を買おうと思ったら間違って70gぐらいのスイッチを買ったのかと勘違いするぐらい、塗りすぎてLube初心者だった自分を思い出すようなやつだ。
工場のクオリティが作業員によるものなので、品質のバラつきが大きすぎる。検品も抜き取りなのだと思うけれど、同ロットでのこのぐらいの当たり外れは多分、日本人感覚だと完全にアウトだと思う。
ただし、単なるV3機構の人柱バージョンという可能性もあるので、そこは今のところはおすすめしない。

このグラつきの無さが、単にLubeで埋めてるからなのか分からない。けれどもこの感覚はちょっと衝撃的すぎて、キーキャップが全くグラつかないというメンブレン的なあの感覚で触れるのが個人的にヒットした。
近日中に60%を再度作るので、その時にこのスイッチだけで試してみる予定


今回は初めてTaobaoを使ったが、色々と大変だった。
10000円を超えたので、4pxへ関税を払うから出荷してくれと中国語でやりとりする必要があった。
あとは、日本に着いても同じコンテナにコピーブランドが詰め込まれてたから、ブランド品ではないものと確認できるまでは税関から出られないとか言われたり。
大体2週間ぐらいだと思ったらほぼ1ヶ月かかるとか、Taobaoは中国国内なら便利なんだと思うが、とにかく物流で面倒くさいと感じた。
Aliexpressまたは、KBDFans、KPrepublicが海外発送に慣れてるのかというのがよく分かった。
中国語圏の感覚がなんとなく分かっていたから何とか動けたけど、もう一度使うかというと結構悩んでしまうぐらいだ。
コツは数日かもしくは毎日問い合わせる。毎回、最初から説明する。しっかりと相手が求めてる回答に向けて動くまで言い続ける。

GMMK proが予定どおり来るのか分からないが、proxyっぽい所から買った所から1st batchとして来ることを祈るしか無い。そうでなければ年末だろうな。
もうひとつBellaを買っておけばよかった。

2021.04.01 / Category : 小噺