鼻の加湿

温かい飲み物を家の中で常飲する生活ではないので、どうしても鼻の奥が乾燥しがちになる。
加湿を兼ねて電気ケトルも安いやつを買ったこともあったが、結局ヤカンで充分ということになり捨てた。
新卒で働き出した時にも電気ポットを買ったが、お湯を夜と休日にしか使えないという事を知って、そこから見事に使わない人生で確定していた。

しかも今は家の中にちょうど電気ポットのための置き場もなく、何かの犠牲との引き換えで買えるような状態だ。
お湯難民であり、乾燥した人生を送っている。

生活の質を上げるために玄関に置くパイプラック型のワードローブを買ってみたらびっくりするぐらい質が向上した。
自分の生活の質を向上させる時に参考しているのがホテルで、入り口のドアに大体コート掛けがある部屋が多い。
リゾートホテルは自分の金で行ったこと無いのでわからないため、大体の参考はビジネスホテルになっているが、アレを参考にするとかなり使いやすく、シンプルな部屋にしやすい。
ホテルと違うのは台所で、特に冷蔵庫付近は参考にできない。しかし、菓子やら茶葉などを近くに置くというアイデアは良い。
ワードローブのために棚代わりのカラーボックスを捨てることになった。

あとは、リビング周りも参考にしたいが、どうしても参考になる部屋がない。
元々作業場やらアトリエみたいなものに憧れがあるが、いまいち使いやすさと美的なセンス、高い家具は抵抗があるためにしっくり来ない。
賃貸で出来ることは限られるし、色々と創意工夫をしてる部屋を見ても、やる気が出てこない。ディアウォールと1×4を利用して新しく壁を作りました、とか。
引っ越しやら飽きて廃棄の時に解体で疲れるやつじゃねえか。

周りを振り返ってもikeaで買った1万のダイニングテーブル、イオンで買った棚、ちゃぶ台、カラーボックスとパイプラックなど、5000円以下のものしか無い。
高い奴はコンテッサとベッドで、両方とも腰痛対策のためであって、おしゃれな家具は色々と要求されるために道具として使えない時点で鬱陶しいと感じている。これは未だに変わらない。
昔はikeaで1万円の安いソファも買ったが、ソファに座ってテレビを見る生活ではないと発覚し廃棄した。
買ってみないと分からないことがよくある。
引っ越しなどで容赦なく捨てられる、使いやすい家具は何かという研究は数年掛けての宿題としてやっていくしかない。

ゴミ捨てをしようとしたら、隣家の玄関に何かが落ちていた。
本能的に良くないものだと遠巻きに見ていた。何かが散らばっていて、赤いのが見えるので、なんだか良くないものを見てしまった気分になる。
多分、鳥の死骸だ。
しかし、そこの玄関を超えないとゴミ捨て場に行けない。
意を決して近づいてみる。

接着に失敗して、ドアから剥がれた豪華なしめ縄だった。赤いのも、水引のおめでたいやつだった。
お正月まで100マイル。

2020.12.28 / Category : 小噺